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Kemi - ブラジル音楽の旅


by sertao
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日本の唄(満員御礼その2)

ポルトガル語で唄う事は、私のこだわりですし。
なにより唄っていて気持ちいいのです。。。
ボサノヴァの歌詞の内容をもちろんわかって頂いた方がいいけれど。
その度ごとに注釈をいれていると、すっかりその空気が遮断されてしまうような気がするのです。
私の表現から感じ取って頂けたら、それは私にとって、ボサノヴァをこだわってポルトガル語で唄っている意味がある・・・というものです。
体全体で感じ取る事・・・本来、人がもっている感覚の角をビューンと伸ばして聴いて欲しいとおもっています。

そうはいっても、私も日本語で会話し、にっぽんの唄で育っています。。
日本語の美しさと日本語による表現力は、他言語にない巧みさをもっていることを知っています。。
まほうの竜では、私がずっと聴いたり唄ったりして来た日本の童謡や、民謡を一曲だけ
聴いて頂こうと思っています。
「われは海の子」は鹿児島の海を見て作られた詩とのこと。5番まで聴いて頂いたけれど、
6番、7番は軍国的な内容で、控えましたが、本当は一人の男性が戦争の時代も通して、当たり前に育っていく様を唄ったものです。国がどんな状況であろうと、古郷への想いは変わらず、美しい日本を愛する心はだれもかわらないものだと思います。
この唄からは、私は千葉の富浦海岸で小学校の臨海学校のキャンプファイアーを想い出します。。夜の砂浜に燃える火を級友たちと囲み、唄ったことなど、その時自然に涙があふれたのはなぜかな・・。
この春、数十年時が流れて訪れてみた富浦海岸には、海岸の様子はすこしかわったものの、
あの遠泳で回った人工島がちゃんと同じ場所にありました。
海水の塩っぱさと、口にほおりこんでくれた氷砂糖と 浜にあがってから頂いたお汁粉の甘さを
昨日のように想い出します。

大泉では、是非日本の唄を唄わせて下さい。
by sertao | 2007-04-09 16:41